AI動画を生成する前に、ショットリストを書こう
短いショットリストは、どんなプロンプトの小技よりレンダリングを節約します。ショット数、1クリップ1アイデア、カメラの一言、順番、やり直しの予算を決めましょう。

待っている間にレンダリングされるクリップのためにショットリストを作る人はいません。だからこそ、レンダリングが無駄に消えていきます。動画モデルで高くつくのは、残すクリップではなく、何を作りたいか探る間に作った11本です。ショットリストはその考える作業を、無料の紙の上に移します。
これは映画学校の話ではありません。モデルのページを開く前に書けるメモで、5つの部分からなります。
1. まずショット数を数える
生成できるクリップ1本は、いちばん長いモデルでも最大30秒で、実際に使うのはそれより短いことがほとんどです。つまり、ある程度の長さの作品は1つのプロンプトではなく、つなぎ合わせた数本のクリップです。何よりも先に数字を書き留めてください。数に驚いたなら、アイデアが1回の作業には大きすぎます。引き延ばさず、削りましょう。
目安として、1ショットあたり約5秒で計画します。モデルが筋を見失いにくい短さで、はっきりした動きを保てる長さです。
2. 1クリップにつき1アイデア
いちばん多い失敗は、筋書きを詰め込んだプロンプトです。女性がドアを開け、入って、座って、微笑む。モデルはどれか1つの動詞を守り、残りはぼやけます。各クリップには起きることを1つだけ与え、クリップ間の物語はカットに任せましょう。
- 悪い例: キツネが森を走り、丸太を飛び越え、立ち止まって振り返る。
- 良い例、3ショットに分ける: キツネが走る、キツネが丸太を飛び越える、キツネが立ち止まって振り返る。
確かにクリップもレンダリングも増えます。けれど、ほぼ成功する1本より、それぞれ成功する3本のほうが良いのです。
3. ショットごとにカメラの一言と動きの一言
リストの各行に短いフレーズを2つ書きます。カメラが何をするか、被写体が何をするかです。両方埋められないなら、そのショットはまだ準備できていません。2つは別々に書いてください。失敗の仕方も別だからです。被写体の動きが良いのにカメラが流れるならプロンプトで直せますし、逆なら別の直し方になります。
ショット2/6。カメラ: ローアングル、固定。動き: キツネが苔むした丸太を左から右へ飛び越え、ピントの外に着地する。光: 木々の間から差す低い金色の朝日。カメラワークに効く言い回しはAI動画のためのカメラワーク9選にまとめてあるので、リストでは自分で考えずに借りられます。
4. まず編集のために並べ、次に作業のために並べ替える
完成作品の順番と、生成すべき順番は同じではありません。最も難しいショットから作りましょう。動きの速いショットや難しい被写体がうまくいかないなら、その周りの簡単な5つを磨き上げる前に知りたいはずです。状況を示すショットや静かな挿入カットは最後に回します。安く手に入り、差し替えも簡単です。
連続性のためには、被写体の静止画を1枚作り、そこから各ショットを画像から動画のクリップとして始めます。ショットをまたいで同じ顔、同じコート、同じ色を保つ、いちばん確実な方法です。テキストだけのプロンプトだと、毎回新しいキツネが出てきがちです。
5. やり直しの予算を書面で決める
どのモデルのページにも、ボタンを押す前に開始価格が表示されるので、計画に数字を入れられます。ショット数を数え、1ショットあたり約3回の試行を見込めば、何も使わないうちに作品のおおよその費用が分かります。そのうえで、試行を賢い順番で使いましょう。
- 各ショットをP-Video-2で、下書きのトグルをオンにして作ります。毎回違うシード値で2、3回実行します。
- 動きが正しいテイクを残し、そのシード値をショットリストに書き留めます。
- 残したものだけをフル品質でレンダリングします。外したショットでフルレンダリングの費用がかかることはありません。
方法は下書き、固定、仕上げのワークフローと同じで、1本のクリップではなくリストの各行に当てはめるだけです。
ショット5/6。カメラ:ゆっくり寄る。動き:キツネが立ち止まり、カメラの方へ頭を向ける。光:やわらかな夕暮れ、背後に霧。ショット2と同じキツネ、同じ毛の色。リストでは解決しないこと
現実的に考えましょう。ショットリストで管理できるのは計画であって、モデルではありません。クリップごとに光や粒子感は違いますし、同じ静止画からでも人物は少しずれます。動きでカットし、編集ソフトで色味を統一し、つなぎ目が目立たないようにショットを短く保ってください。このスタジオが作るのはクリップで、それをつないで完成した映像にする作業は、普段お使いのエディターで行います。
リストができたら、モデル一覧を開き、最初のショットに合うものを選んで、難しいショットから始めましょう。
よくある質問
短い動画には何ショット必要ですか?
欲しい長さを、一般的なクリップの長さで割ります。1ショット約5秒なら、短い作品は数ショットで収まり、少ないほうがほとんどの場合良い結果になります。
文章と画像のどちらで計画すべきですか?
1ショットにつき1行の文章で十分です。特定の見た目に左右されるショットなら、先にその静止画を作り、それを軸に動きを計画してください。
ショットごとに何回のやり直しを見込むべきですか?
1ショットあたり下書き約3回と、残したテイクだけのフル品質レンダリングを見込んでください。下書きが3回失敗したら、シード値ではなくショットを変えましょう。