AI動画プロンプトの雨・雪・霧を、ちらつきなしで描く
雨・雪・霧をやわらかく安定して描かせる書き方を紹介。逆光と街灯のコツ、短いドラフトからロックへの流れ、やり直すべき点までまとめました。

天気は、ショットに足せる最も安上がりな雰囲気であり、最も壊れやすいものの一つです。動画モデルにとって、雨・雪・霧はどれも同じ問題です。ひとつひとつは無意味な無数の小さな粒が、フレームごとにそろって動かなければなりません。そうならないと、すぐにわかります。電波の悪いテレビのようにちらつく雨、沸き立つ雪、誰かが調光器を触っているかのように濃くなったり薄くなったりする霧です。
解決策は、より強い言葉であることはまれです。求める量を減らし、天気が光をつかまえる何かを与え、本番の前に安く言い回しを試すことです。
降水がノイズになる理由
モデルは各フレームを直前のフレームに近づけて描きます。雨粒は数ピクセルの幅で数フレームしか続かないため、モデルには追うべき安定した物体がありません。フレームを滑り落ちるテクスチャを繰り返す場合は問題なく見えますが、フレームごとに雨筋を作り直す場合はノイズに見えます。密で速い天気は後者に、まばらで遅く光の当たった天気は前者に傾きます。
- 量を言う。 「Heavy rain」(激しい雨)は雨筋の壁を呼びます。「Light steady drizzle」(軽く安定した霧雨)や「a few large slow flakes」(大きくゆっくりした数片の雪)なら、モデルが作り出す部分が減ります。
- 動きを言う。 雨は真下か斜めに、一定の速さで降ります。雪は漂います。向きは一度だけ書いて、変えないでください。
- 止まるものを言う。 「Camera locked, background steady」(カメラ固定、背景は安定)と書けば、動くのは天気だけになり、ちらつきを見つけやすくなります。
雨:安定して見える書き方
雨は、それを見せるものがあると最も読み取りやすくなります。空中の数本の線だけではほとんど目立ちませんが、後ろに街灯のある濡れた道なら一目でわかります。そこで、雨粒だけでなく表面も書きましょう。光るアスファルト、水たまりの小さな波紋、水滴が伝う窓などです。
安定した小雨の夜の街、細くまっすぐな雨筋が一定の速さで降り、濡れたアスファルトが一本の街灯を映し、手前の水たまりに小さな波紋。カメラは三脚で固定、浅い被写界深度、静かで落ち着いた雰囲気。雨の窓は、最も安全な雨です。ガラスは近く、水滴は大きくゆっくりで、その向こうの街はやわらかいぼかしにできるので、ちらつく要素がずっと少なくなります。クリップに雨が必要で不安なら、窓越しに撮りましょう。
雪:少なく、大きく、ゆっくり
雪は逆の形で失敗します。「heavy snowfall」(激しい降雪)と頼むと、雪片は沸き立つ点に縮んでしまいます。「large soft flakes drifting slowly down」(大きくやわらかい雪片がゆっくり舞い降りる)と頼めば、より落ち着いた映画的な結果になります。雪には背後の暗い部分も必要です。白い空では雪片が消えてしまうので、葉のない木々の列や暗い戸口があると、目が雪片を見つけられます。
夕暮れ、暗い木の戸口のそばを大きくやわらかな雪片がゆっくり舞い降り、その後ろに暖かく灯る窓が輝き、玄関の段には新雪。ゆっくりとやさしい降り方、カメラ固定、風なし。積もった雪は、降る雪とは別の注文です。空中に雪片が一つ二つあるだけの雪景色は、吹雪よりずっと安定します。場所そのものを見せる場面なら、降雪は軽くして、重みは地面に置きましょう。
霧:雲ではなく層を指定する
霧は細かい部品がないので、最も寛容です。失敗するとすれば脈動、つまりフレームごとに濃くなったり薄くなったりすることです。場所と奥行きで固定しましょう。「A low bank of fog lying along the ground」(地面に沿って低く横たわる霧の帯)や「thin mist between the trees, thicker in the distance」(木々の間の薄い靄、遠くほど濃い)は、モデルに保てる層を与えます。そのうえで、変わらないことを書きます。「fog density constant」(霧の濃さは一定)、「slow drift」(ゆっくりとした流れ)、「does not thicken」(濃くならない)です。
霧は、すっきりした単純な場面を作る最高の口実でもあります。背景を消し、小さな誤りを隠し、街灯、桟橋、灯台など、ぽつんとした被写体をどれも意図的に見せてくれます。動く靄の言葉は水・煙・炎の記事にありますが、ここでは、ほとんど動かないでほしいのです。
逆光と街灯のコツ
降水は、光が当たるまで見えません。光を天気の後ろに置くと、雨粒や雪片のひとつひとつが暗い背景に浮かび上がり、少しの天気でも多く見え、密度を低く保てます。うまくいく配置は3つあります。
- 一本の街灯。 雨や雪は光の円錐の中だけで見え、周りの暗闇がそれ以外を隠します。街灯は通り一面ではなく、一本だけ指定しましょう。
- 霧の中のヘッドライト。 靄の中の2本のやわらかな光線が、濃い雲を求めずに霧の形を作ります。
- 窓の明かり。 降る雪の後ろで暖かく灯る窓も同じ役割を果たし、同時に雰囲気も作ります。
ついでに、光も安定させましょう。ちらつく街灯は天気までちらつかせるので、「steady glow」(安定した輝き)や「constant light」(一定の光)と書きます。光そのものを変えたいときは、光の変化の記事に、ストロボのようにならない書き方があります。
まずドラフト、それから天気をロック
天気は、ドラフト・ロック・仕上げの記事の流れに向いた題材です。ドラフト切り替えのあるP-Video-2 テキストから動画で、短く安いドラフトとして言い回しを試してください。見るのは一点だけ、天気がクリップ全体で安定しているかどうかです。量、向き、光のうち一語ずつ変えて、またドラフトを作ります。
ドラフトで天気が決まったら、ロックします。そこから良いフレームを取るか、その場面の静止画を1枚作り、Kling V4.0 画像から動画での最終レンダリングの開始フレームにします。固定した最初のフレームは、天気に続けるべき見た目を、背景に拠り所を与えるので、言葉だけで始めるより安定します。ここでのクリップは最長30秒で、天気は短いほうが安全です。ずれていく長いクリップより、安定した一本のほうが勝ちます。
やり直す場合と、書き直す場合
- やり直す(リロール)のは、言い回しが正しく、あるテイクだけに不具合があるとき。雨筋のちらつきや、沸き立つ雪の部分などです。天気はテイクごとに大きく変わるので、手を入れる前に同じプロンプトを2回回してください。
- 書き直すのは、どのテイクにも同じ欠点があるとき。すべてにちらつきがあるなら天気が多すぎるので、量を減らします。すべてで霧が脈動するなら拠り所がないので、層を指定します。
- ショットを作り直すのは、天気が場面と衝突するとき。吹雪の中のにぎやかな通りは難題が二つ重なっています。軽い雪の静かな通りにしましょう。
スタジオにできないこと
天気のスライダーはありません。雨粒の数、雪の速さ、霧の濃さは設定できず、どのモデルも特定の見た目を約束しません。あなたが制御できるのは言い回しだけです。スタジオはクリップをレンダリングするだけなので、雨の音や重ねる雪のレイヤーは別のアプリで追加します。すべての動画モデルと、その入力はカタログにあります。
よくある質問
AI動画の雨がちらついたり砂嵐のように見えたりするのはなぜですか。
雨粒は数ピクセルで数フレームしか続かないため、モデルがフレームごとに雨筋を作り直すことがあります。一定の速さと向きの軽く安定した雨を、それを見せる濡れた面や街灯とともに指定し、カメラを固定してください。
沸き立たない降る雪にするにはどうすればいいですか。
激しい降雪ではなく、大きくやわらかい雪片がゆっくり舞うように頼み、風なしにして、雪片の後ろに暗い扉や木々や壁を置くと、数を増やさなくても見えるようになります。
霧が脈動しないようにするには?
地面に沿った低い帯や、遠くへ向かって濃くなる薄い靄のように、場所と奥行きを与え、濃さは一定でゆっくり流れると書いてください。
天気の強さを設定する項目はありますか。
いいえ。スタジオに天気のコントロールはないので、言い回しだけが手段です。短いクリップでドラフトを作り、一語ずつ変えてから、最終版をレンダリングしてください。