スローモーション、タイムラプス、速度変化: AI動画の時間を操る言葉
AIクリップの速さの感じ方を本当に変える時間の言葉、クリップの長さや動きとの関係、そしてよくある失敗ごとに効く一言をまとめました。

動画モデルはストップウォッチを持っていません。選んだ長さのクリップを生成するだけで、目が遅い・速いと感じるのは、物が1フレームから次のフレームへどれだけ動くかにすぎません。時間の言葉は、クリップの中で起きることの量を変えることで効きます。ゆっくりに見せたいなら、起きることを減らし、ハイスピードカメラが捉えるように描写します。速く見せたいなら、その長さの実写クリップには収まりきらないほど多くのことを起こさせます。
この一つの考え方で、以下のすべての言葉も、失敗の大半も説明できます。どの言い回しも、まずは短く安いクリップで試しましょう。P-Video-2 テキストから動画にはそのためのドラフト切り替えがあり、ドラフト、固定、仕上げのワークフローでは、うまくいった言い回しを残す方法を紹介しています。
スローモーション
「スローモーション」が一番効くのは、実際の速さが知られている物理的な出来事です。しぶき、舞い落ちる花びら、割れるグラス、ブーツから舞い上がるほこりなど。モデルはこうしたものを高フレームレートで見てきたので、引き伸ばすとどう見えるかを知っています。「ハイスピードカメラで撮影」を足し、出来事は一拍に絞りましょう。静かな被写体ではこの言葉はほとんど効きません。遅くするべき速いものがないからです。
ブラックコーヒーのカップにミルクが一滴落ち、王冠の形のしぶきが上がる。スローモーション、ハイスピードカメラで撮影、クリップ全体でこの一つのしぶきだけを見せる。カメラは固定、マクロ、逆光。タイムラプス
「タイムラプス」はその逆で、現実ではゆっくり変わるものに向いています。雲、壁を横切る影、夕暮れから夜へ移る街、開いていく花などです。どれだけの時間が過ぎるかを書き、始まりと終わりの状態を名前で示しましょう。そうすればモデルは雰囲気だけでなく、変化そのものを見せられます。塔や木のように決して動かないものを入れておくと、変化を読み取る基準点になります。
岩の多い岬に立つ灯台の、夕方から夜までのタイムラプス。雲が空を駆け抜け、影が長く伸び、空が濃い青になると灯りがともる。カメラは三脚に固定、灯台はフレーム内の同じ位置にとどまる。速度変化
実時間から急にスローモーションへ落ちる速度変化は、「スピードランプ」という言葉のままではめったにうまくいきません。「それから」でつないだ二つの場面として書き、変化を出来事に結びつけて、どこで起きるのかをモデルに伝えましょう。
紙の舟が細い側溝の流れを自然な速さで下っていき、それから小さな滝を越えて傾く。その瞬間、すべてがスローモーションに落ち、舟の周りで水滴が宙に浮かぶ。カメラは水面の高さで追う。実時間
速さについて何も書かないと、多くのモデルは夢のような、少しゆっくりしたペースに流れがちです。「実時間」と「自然な速さ」はクリップを普通の速さに引き戻します。足取りがふわふわ浮いたり、水がシロップのように流れたりしたら、最初に足す言葉です。
時間が止まる瞬間
動きが止まってカメラだけが動き続ける時間停止の瞬間には、両方をはっきり書く必要があります。何が止まっていて、何がまだ動いているのか。「時間が止まる」だけだと、何も動かないクリップになりがちで、少しちらつく静止画のように見えます。
テーブルから落とされた水のグラスが落下の途中で止まり、水がひとつの渦を描いて宙に浮いている。時間が止まっている。シーンの中は何も動かず、カメラだけがグラスの周りをゆっくり弧を描いて回る。長さと動きで言葉の意味が変わる
クリップの長さ。 本物のしぶきは一瞬で終わります。それを長いクリップに引き伸ばすと、モデルはしぶきを繰り返すか、新しいしぶきを作り出してしまいます。スローモーションには短めの長さを選ぶか、「クリップ全体で一つのしぶき」と書きましょう。タイムラプスは逆の失敗をします。短いクリップに丸一日を詰め込もうとすると、状態から状態へ飛んでしまいます。短いクリップでは1時間分の雲を頼み、丸一日は長いクリップに取っておきましょう。
被写体の動き。 スローモーションには速く動くものが、タイムラプスにはじっとしているものが必要です。どちらにもカメラの動きを重ねると速さが読み取りにくくなるので、最初の数回はカメラを固定しましょう。動きそのものはカメラワークのガイドで扱っていますが、ここでも同じルールが当てはまります。1クリップに動きは一つです。
失敗と、それを直す言葉
- 頼んでいないのに、すべてが半分の速さで漂う。 「実時間、自然な速さ」を足す。
- スローモーションが普通のクリップに見える。 速い出来事と「ハイスピードカメラで撮影」を足す。
- タイムラプスがゆっくりしたパンになって返ってくる。 「カメラは三脚に固定」を足し、どれだけの時間が過ぎるかを書く。
- タイムラプスの途中でシーンが別の場所に変わる。 基準点を名前で示す: 「灯台はフレーム内の同じ位置にとどまる」。
- 途中で勝手に速さが変わる。 「一定の速度」または「安定したペース」を足す。
- 速度変化が違う場所で起きる。 「それから、...した瞬間に」で出来事に結びつける。
- 時間停止がただの静止画になる。 何が動くかを書く: 「カメラだけが動く」。
スタジオにできないこと
ここには速度を変更するツールはありません。生成後のクリップを遅くしたり速くしたりするものはなく、本物の高フレームレートのスローモーションのために中間フレームを足す設定もなく、速度カーブを描くタイムラインもありません。速さは生成時に言葉と長さで決まるので、変えたいなら生成し直すことになります。
使えるものはこちらです。長さを選べるモデルでの長さの選択(カタログのモデルページでオプションを確認してください)、タイムラプスの始まりと終わりの状態を固定できるKling V4.0 画像から動画の最初と最後のフレーム、そして手元のクリップを続けられるPixVerse V6 延長のような延長モデルです。正確な速度変化が欲しいなら、同じシーンを実時間のクリップとスローモーションのクリップで生成し、好きな編集ソフトでつなぎ合わせましょう。
よくある質問
すでに作ったクリップを遅くできますか?
ここではできません。速度変更やフレーム補間のツールはないので、スローモーションの言い回し、速い出来事、そしてその一つの出来事に合う長さで生成し直してください。
タイムラプスがゆっくりしたパンに見えるのはなぜ?
モデルが時間の経過ではなく、カメラの動きとして読み取ったためです。カメラを固定し、どれだけの時間が過ぎるかを書き、フレーム内の動かない基準点とともに始まりと終わりの状態を示してください。
画像から動画でタイムラプスは作れますか?
はい、しかもそのほうが制御しやすくなります。最初のフレームが始まりの状態を固定するからです。最後のフレームも受け付けるモデルなら、夜の同じ通りのように終わりの状態を渡せば、モデルがその間の時間を埋めてくれます。